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リンパ浮腫

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著書のご紹介

むくみで困ったときに読む本

むくみで困ったときに読む本

1からわかるリンパ浮腫の予防とケア
単行本 128ページ
保健同人社
ISBN:978-4-8327-0644-6

本書では、むくみの原因とむくみを改善させる方法について図表を取り入れながら解説しました。特に、リンパ浮腫の診断と治療、予防のためのコツやなってしまった後のケアについて初めて読む人にもわかりやすく詳述しています。

浮腫とは?

「浮腫」と「むくみ」はほぼ同じ意味で、全身にある細胞や組織の間に体液(水分)がたまった状態です。
体内では、常に毛細血管(動脈が細くなり静脈になるまでの間の細い細い血管)の内から外へ体液が漏れ出し、細胞や組織などに栄養分や酸素などが運ばれています。一方、血管の再吸収という働きにより、細胞や組織などの不要物や二酸化炭素などを血管内に再び取り込んでいます。

また、毛細血管とは別に、リンパ管も細胞・組織の間の体液(組織間液と言います)を吸収して運搬する働きがあります。通常、毛細血管からの漏れ出しと再吸収、リンパ管による組織間液の吸収のバランスが取れていれば、むくみはみられません。
逆に何かの病気で漏れ出しが異常に多くなったり、再吸収やリンパ管の働きが悪くなれば組織間液が多くなり、「むくみ」すなわち浮腫がみられます。

リンパとは?

リンパ管の中に取り込まれた体液を「リンパ」と呼びます。
動脈で送られる血液を100%とすると、その約90%は静脈から心臓へ、残りの約10%はリンパ管で運搬されると言われています。

リンパ管とは?

リンパ管は、動脈・静脈とは異なる流れ方をしています。
リンパ管は、皮膚のすぐ下に植物の根のように非常に細かくはりめぐらされており、そこから組織間液を吸収して流れがはじまります。取り込まれたリンパは、髪の毛よりも細いリンパ毛細管から合流をくり返して、次第に太いリンパ管に運ばれます。その後、リンパ節を経由してさらに太いリンパ管となり、最終的に首の部分で静脈に合流します。通常、下半身と左上半身からのリンパ管は首の左側で、右上半身のリンパ管は首の右側で静脈に合流するようになっています。

リンパ毛細管から始まる細いリンパ管は、主に皮下脂肪の中にあり「表在リンパ管」と呼ばれます。その後、頸部・腋窩部(わきの下)・鼠径部(足の付け根)にあるリンパ節を経由して、腹腔(おなかの中)や胸腔(胸の中)の大きい血管のそばを流れて、首まで達しており「深部リンパ管」と呼ばれます。

表在リンパ管のつながり

表在リンパ管は全身の皮下組織に網目状にはりめぐらされていますが、体の真ん中や鎖骨・へその上下で、表在リンパ管同士のつながりが少なくなっています。

つまり、表在リンパ管の流れには境界線があり、それを境に体の各部分でどのリンパ節に流れ込むかが決まっていることになります。「山のどこに雨が降ればどの川に流れ込むか」が山の尾根で決められているように、この境界線は「リンパ分水嶺」とも「体液区分線」とも呼ばれています。

リンパ管の特徴

リンパ管は、重力に逆らってリンパを首まで運ぶため、特徴的な構造や運動があります。

1:自動運搬能

リンパ管は常に一定のリズムで運動をしており、リンパを運ぶ自動運動能があります。運動のリズムは自律神経や温度・体位などに影響を受けています。

2:逆流防止弁

リンパ管には、リンパを運ぶ途中に重力によって逆流することを防ぐため、逆流防止弁があります。この弁は非常に細いリンパ毛細管にはなく、合流した後の太いリンパ管から後にみられます。

3:筋肉ポンプ

筋肉がリンパ管を圧迫するように運動することによって、リンパ管内のリンパが逆流防止弁を開く方向に流れます。これを筋肉ポンプと呼びます。リンパ管は皮下脂肪の中にあるので、弾性ストッキングや弾性包帯などで皮膚を表面から圧迫しながら筋肉を動かすことが大切です。そうすると、筋肉と皮膚の外からの圧迫で皮下脂肪の中のリンパ管が刺激され、リンパの流れが活発になります。

リンパ浮腫とは?

リンパ浮腫は、手術などでリンパ管の働きが損なわれて発症することが多く、手術の後遺症と考えられていますが、このようにむくんだ原因がはっきりしているリンパ浮腫は「続発性リンパ浮腫」と呼ばれます。また、手術をしていなくても、生まれてすぐからむくんでいたり、思春期ごろに急にむくみ始める「原発性リンパ浮腫」という病気もあります。

リンパ浮腫は手や足以外にも、顔面や胸腹部など全身どの部位にでも発症する可能性があります。

リンパ浮腫の症状

一般的な症状は、ゆっくり発症して進行することが多く、そのほかの症状を伴わないことが特徴です。しかし、最近は抗癌剤の副作用で急に浮腫が出現して進行することもあり、そのような際には皮膚の赤みや熱感、皮膚が硬くなるという変化も見られることがあり、強皮症様症状とも言われます。

乳癌の手術後は手術側の腕に発症しますが、婦人科の手術など骨盤内の手術後では、どちらかの足か、または両足に発症します。

リンパ浮腫の進行

リンパ浮腫を治療せずに放置すると進行することが多いと言えます。しかし、患者様によっては、何年も軽いむくみで経過したり、逆に発症して1ヶ月で非常に重症の浮腫になることもあります。

どのような状態でも浮腫を改善させることは可能ですので、重症だからと諦めてはいけません。逆に軽症だからといって放置してはいけません。少しでもむくみ始めたら、治療を開始して下さい。

リンパ浮腫の診断

リンパ浮腫を診断するためには、むくんでいる部分を十分に診察することと、いくつかの検査を行います。

診察する上で特に特殊な方法は無く、十分な問診とむくんでいる部分の視診・触診を行います。
検査では超音波検査が重要です。むくみの状態や静脈系の病気の有無について診断できます。リンパ浮腫の確定診断には、「リンパ管造影」「リンパ管シンチグラフィー」と、最近活発に研究されている「蛍光リンパ管造影」がありますが、特殊な検査になり、全ての医療機関でできるわけではありません。

その他、全身状態を確認する血液検査などを行います。

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